スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

モダンタイムス 

モダンタイムス (Morning NOVELS)モダンタイムス (Morning NOVELS)
(2008/10/15)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る
検索から、監視が始まる。
「魔王」の50年後を描いたお話です!

あとがきに、この作品は「ゴールデンスランバー」と同時期に書かれた兄弟のような作品とありました。
生真面目な兄と奔放な弟。
これって伊坂作品に登場する兄弟そのまんまだな~と思いました。
「重力ピエロ」の泉水と春にしても「魔王」の安藤と潤也にしても。





実はこの本自体はかなり前に買っていたのですが、奥さんの横暴にあまりに腹が立ち、読んでて不愉快になる小説だったので最初30ページほど読んでずっと放置していたんです。

でも潤也編になってから漫画版「魔王」がとっても面白くて面白くて。
そんな中、モダンタイムスは原作「魔王」の50年後の世界の話だということを知って、俄然興味がわいてきちゃいまして、奥さんの横暴に耐えつつ読み進めることに決めたという次第です。

そして最後まで読んでまず感じたのは…。
これはヤンデレ奥さん手を焼いていた旦那さんが紆余曲折を経て奥さんへの愛を再認識する夫婦愛の物語じゃないかー!ってことです。

ええ、絶対に違いますよ。
この話のテーマは人間や国家やシステム、情報化社会に対するひとつの問題提起なんでしょうよ。
人間なんて、国家という大きなシステムの中の歯車のひとつでしかないかもしれない。
それで五反田のように自分にやれることをやる気持ちで生きるのもひとつの答えだし、渡辺のように目をそらし情報から距離を置いてのんびり生きるのもひとつの答え。
あとは読者がそれぞれ自分なりの答えを見つけてね、ってものなんでしょう。

でも私にはこれはヤンデレ奥様と駄目夫の物語にしか見えなかったんです(笑)

奥さんの行動の理由は作中で明確にはされなかったけれど「個別カウンセリング」とありましたし、やっぱり渡辺の能力を呼び起こす役目だったんじゃないかなーと私は勝手に思ってます。
でも一緒に北海道に移住しましたし、後半なんかは奥さんの愛情もなんとなく感じられたので、まあそれでいいじゃんって話ですよね。
渡辺じゃないけれど、奥さんが何者であろうと、夫婦が一緒に今も過ごしていてその時間はとても幸せなものであるという事実には変わりないのだから。

安藤家は超能力家系という設定には驚いた!
そしてこの世界では大して超能力は不思議ではないそうで。
でも伊坂作品はもともとファンタジーの要素も含んでいましたしね。
覚えてる限りでも、陽気なギャングのメイン4人、オーデュボンの祈りのカカシ、砂漠の女の子、と不思議な存在がいらっしゃるものです。(ギャングにおいて本当に不思議な力ってのは成瀬(嘘発見器)と雪子(体内時計)だけ?)

渡辺やキラリ(でしたっけ?)とか。
ヤンデレ奥様はさすがに無関係ですよね??彼女も薄っすら超能力者なのかな、なんて思いたくなる場面があったけれど。
あ、緒方は魔王のマスターのことでいいんですよね。


伊坂作品の味といえば、伏線がたくさん散りばめられていることだと思いますが、今回はあまりそういう描写はなかった…ような気がします。
どうでもいい小ネタが後半になって掘り起こされる喜びは残念ながらあまりなく…。
でも五反田のシステム破壊ツールが後半出てきたときにはおおっ!と思いました。
それ以上におおっ!と思ったのは、もちろん最後の場面。
「勇気は妻が。」
勇気は家に置いてきました、という始まりの場面と対になったこの終わりにはジーンとしてしまいましたね~。だからやっぱりこれはヤンデレ奥様と駄目夫の…。

魔王の続編としては、潤也・詩織ちゃん夫婦のその後に触れられていたり、犬養のことももちろん触れられていたり。
漫画版ではモダンタイムスを取り入れた展開になるのかどうか、気になりますね。

話自体はそこまで伏線がなくちょっと残念でしたが、会話は伊坂作品らしくて好みでした。
軽妙洒脱とよく評されていますがまさにその言葉が合うといいましょうか。
テンポよく読めるのがいいですよね。

ただ読後感はそこまですっきりするものではないですね。
上でも書いた通り、答えは読者がそれぞれに考えようってものです。
誰が悪いという話ではない。そもそも誰も悪くない、みんな気づかないうちにシステムに乗っかってるだけっていうのがテーマなのだから。

でも奥さんじゃないけれど、私も勧善懲悪というかすっきりした話が好きなんですよ。
だからまだ五反田や、迷うことなくサーバーを壊そうとした奥さんの行動の方が理解できるなあ。
その辺モヤモヤした感じが残るので、長い長い話を読まされたわりに疲れた…っていう気持ちしか残らなかったなあ。

私は、分かりやすい話が好きなんです。

さて、ゴールデンスランバーの感想もいまさらですが書き加えておこうかな。
オープン戦初戦は勝利を飾るも・・・ | HOME | トリプル石川

COMMENT

COMMENT FORM


TO SECRET
 

TRACKBACK URL to this Entry

TRACKBACK to this Entry

| HOME |

calendar

S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
03« 2017/04 »05

Benri-Navi

もうひとつのブログ

SUZUKISM
漫画・ゲームの話題はこっちでもちょこちょこ書いてます。
使いわけの境界線は非常に曖昧ですが。

ブログ内検索

スワローズガジェット

野球用ブクマ

野球用ブックマーク

石川投手登板カレンダー

3月・4月
     2829
303112345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
5月
    123
4578910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
7月
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
8月
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
9月・10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
2829301234
567891011
12      
■…勝利 ■…敗戦 ■…勝ち負けつかず ■…雨天中止 ■…中継ぎ登板

プロフィール

スズキアイアイ

Author:スズキアイアイ
テレビ(ジャンル不問)感想中心ブログです。時々ゲームブログになります。
カテゴリ分けが大雑把なのでブログ内検索もご利用ください。
コメント・TBは現在承認制にしています。
坂本真綾と内村プロデュースと環境野郎Dチームは永久に不滅です。

プロフィールはこちら
(2007/10版)
TB・コメントについての注意事項
(基本的にTBコメントどちらも自由にしていってくださって構いません!)
サブblog
(漫画の話とかはこっちでどぞ!)

☆2011観戦成績☆

○05/03(vsD)
○05/04(vsD)
●05/05(vsD)
○05/15(vsB)
○05/26(vsBs)
○06/05(vsE)
○06/14(vsL)
●06/19(vsM)
●06/26(vsB)
○07/13(vsD)
○07/15(vsG)
△07/18(vsB)
●07/28(vsC)
--07/30(vsG)
--08/12(vsT)
--08/13(vsT)

カテゴリー

最近の記事

月別アーカイブ

雨が降る

最近のコメント

最近のトラックバック

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

TemplateDesignChange

PageTop▲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。